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サイトの歩き方
このサイトは万年筆初心者の方向けに解説をメインにしたサイトになります。
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万年筆と他の筆記用具と書き比べると?
万年筆と他の筆記用具と書き比べて見ました。皆さんの参考になればと思います。
1.鉛筆
利点は安価(安く)て文具店やコンビニ等でも入手可能。芯の硬度(硬さ)がいろいろ選べます。書いた文字を間違えても消しゴムで消すことがで出来るのは他の筆記用具には出来ません。欠点は床等に落とすと芯が折れてしまうこと。折れた場合鉛筆削りやナイフで削って再度芯を出す手間が掛かることと紙に書いた文字が時間の経過で、だんだん薄くなってしまい保存が効かないことです。2.シャープペンシル(シャーペン)
利点は替芯があればいつでもどこでもすぐに取り出して書くことが可能でデザインや色がカラフルなこと。大きさも鉛筆と比べて小さく携帯するのには便利。入手しやすい価格も魅力。欠点は鉛筆と同様に芯が折れやすいこと、本体の頭の部分に小さい消しゴムが付いているが普通の消しゴムと比べて消しにくいことと消しゴム自体を紛失しやすいこと。また筆圧(筆記用具を使う際の手の圧力)によって書いた時の文字の濃さが異なるのも気になります(管理人も気にしているところではあります)。3.ボールペン
利点は一定の濃さ(インクの濃さ)で文字か書けること。鉛筆やシャープペンシル同様に入手がしやすい。文字の太さも細い・中字・太字と種類が選べ使う人にとっては便利。欠点は文字を間違えて書いた場合に鉛筆やシャープペンシルのように消しゴムでは消せないので修正液が必要に。修正液で訂正しても訂正した箇所だけ紙の色とちょっと違う違和感が生じます。また公文書等のように間違えて記入した場合は改めて違う用紙に記入しなおす必要があります。もうひとつの欠点が製品によってばらつきがあるのかインク漏れがあることで書いている途中で紙にインク漏れしてしまうと再度書き直す手間が掛かります(このあたりは万年筆も同じ欠点があります)。
ボールペンのインクは油性の物が多いのですが、最近ではパイロットフリクションボールのように字を間違えても付属の消しゴムで消せるので用途によっては上手く使うことが出来るかも知れません(但し、公文書等で筆記するのは避けた方が無難です)。また、万年筆の細字の字幅に近いので手帳等の筆記にも合います。画像上がパイロットフリクションの0.4ミリ、下がプラチナプレッピー0.3ミリで書いたものです。
4.サインペン(マジックペン)
利点は最初から太い芯(細い芯)にインクが充填されているので、インク漏れの心配がないこと。買ってその場で使えるのも便利。
欠点は元来掲示物製作用なので普段の書くシーン(手帳・ノート等)に使用ができない事と太く書ける代わりに机の上等にインクが余計に乗っかり裏移りしてしまいます(万年筆でも同じ現象が起こる事があります)。また長い時間使っていると独特のインクの匂いがして作業する人には辛く健康面を考えるとよろしくありません。以上の各筆記用具の利点・欠点を見た上で万年筆の利点と欠点を上げると次のようになります。
・利点
1.書くシーンを限定しない(手帳やノート、レポート用紙・手紙を書く等)ので自由に使用できる。
2.鉛筆やシャープペンシルのようにペン先が破損する(芯が折れる)心配がない。
3. インクを使用するので書いた文字は時間の経過と共に消えることがなく半永久的に残る。
4。マジックペンのように書いても紙以外のものに裏移りしない。
5.ボールペンのようにインクがペン先がら漏れる心配がない。
6.他の筆記用具とは違い、使い込むごとに自分の手に馴染んで来る。欠点
1.間違えて文字を書いてもボールペンやサインペン(マジック)と同じように訂正したり消すことができない。
2。インクが無くなる度にカードリッジで交換、もしくはインクを注入する手間がかかる。
3、ペン先からインクが出ない等のトラブルになると個人の手では修理できないのでメーカー対応になる
4.価格が高く、入手出来るところが限定される。
5.誰でも気軽に使うことが出来ない雰囲気がある。
6.慣れるまで時間が掛かってしまう。 -
万年筆の持ち方(書き方)は?
初心者の方が一番悩むのが万年筆の持ち方(書き方)だと思います。管理人もやはり万年筆を使い始めた頃は、ボールペンを使っている感覚で万年筆本体を強めに持っていれば文字が書けると思っていたのですが逆に書きづらくなる一方で万年筆は力を入れなくても自然にインクが流れることで文字が書けるというのをわかるまで相当の時間が掛かりました。
そこで初心者の方にお薦めしたいのが、ペン先がステンレス製の万年筆です。日本のメーカーではパイロットのカクノ、プラチナのプレッピー、海外のメーカーだとドイツのラミーサファリ等になります。ペン先がステンレス製で固めに出来ているのでボールペンで書くのと同じ感覚で書く事が出来ます。書く事で万年筆の持ち方等練習になります。
参考までに、管理人が所有しているラミーサファリを持った時の画像を掲載します。
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万年筆は必ず使わなければならない?
万年筆も筆記用具のひとつなので「必ず万年筆を使わなければならない」という場面は皆無だと思います。普段、さまざまな字を筆記するシーンはあるかと思いますが個人差もあるので、使うのに(書くのに)慣れている筆記用具を使えば問題はないと思います。
ただ万年筆が唯一この場面で必要であるというシーンはあります。それは条約等の締結書にサインをする時です。流石にこの締結書だけはボールペンやシャープペンシルと言う訳には行かないしサイン=条約を締結したことに同意すると言う意味になるのでこの場面だけは万年筆の出番となります(因みに万年筆は重要書類で使用する筆記用具の順位は2番目で、1番は毛筆(墨で筆記する)になります)。
必ず、と考えずひとりひとりの使うシーンで万年筆を使用するのが良いのではないかと管理人は思います。
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万年筆は高いものを買わないといけない?
答えを先に言うと「NO」です。初心者の方がいきなり高い万年筆を買っても(買うのは構わないですが)手に馴染まなかったり逆に書きづらかったりすることがあるので管理人はおすすめしません。初心者の方には高い万年筆よりも低価格の万年筆(五千円以下)のものを購入することをお薦めします。低価格の万年筆で書き方や持ち方等を練習してからある程度慣れたら五千円以上の万年筆を買ってステップアップするのが一番と思います。
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新製品等の情報
新製品の情報等については、管理人がいろいろな情報を確認した時点で掲載しております。
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万年筆の画像の撮影はどのように?
万年筆の撮影はこのようにしています。管理人がポータルサイトを始めた当初はスマホの画質が良くなかった事もありコンデジ(リコーのGX200)を使用して撮影。しかし画像の大きさの調整が難しく画像縮小のフリーソフトを使ってましたが特に万年筆全体を撮影して同ソフトで加工すると収縮したように変な画像になってしまいそれが1番の悩みでした。しかしその後スマホのカメラの性能が向上すると共にGX200から変わってスマホやiPadのカメラで撮影するようになり今日に至ってます。目下の改善点は画像の明るさで画像にあるように昨年暮れにマンフロットのLEDライトを導入し補助光にして撮影出来るようになりました。メインは机のLEDライトですが…。
万年筆全体を撮影する際に下に敷いているのは浜松のブングボックスさんで以前発売していた浜松綿紬で制作したロールペンケースで青と白のコントラストが気に入って購入したものです。勿論こちらにも現在プラチナの3776「富士五湖シリーズ」を入れて保管していますが広げると撮影に手頃な大きさになるので本来とはまた違う使い方をしています(ブングボックスさん、申し訳ありません)。なかなか本業の趣味の鉄道写真を撮影するのとはまた違った難しさがありますが今後も撮影しなから改善を進めて行きたいと思います。
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なぜ管理人は万年筆を使うのか?
管理人自身、字を書くと四角張ることが多く書くのが苦手で今は亡き両親からも「まともな字が書けないのか」と言われる始末。小学生の頃、学校の授業の一環で書道の時間があったのですが両親からの一言が引っ掛かり墨で字をかくことすら嫌いになってました。
ある時、本業の趣味である鉄道の貸切運転でお世話になっている人から「実はもう一つ趣味がありまして」と話を聞いたら万年筆でおぼろげながらも中学に入学した際に今は会社自体が無くなってしまった某出版社の中学生向け学習雑誌の年間定期購読特典として万年筆を貰ったのが唯一で、使うことなくいつしか何処かへ行ってしまいそれきり管理人の記憶から消えてしまっていたのですがその方の話を聞いているうちに「字を書くとどうなるかな?」と興味を持ち始めて数年前に始めて以来この世界にどっぷりと嵌って今日に至ってますが管理人が万年筆を使う理由は、まず書いた字が一定の太さ(字幅)で書く事が出来ることとボールペンや他の筆記用具とは違い本体の色彩がカラフルで持っていても筆記するのが楽しいこと、そして万年筆を通して人と人との結びつきが生まれることが何より嬉しいことです。
管理人の字自体は、全く進歩(下手ではないが)していませんがそこはインクの色でカバーしたり字幅で雰囲気を変えて見るといった自分なりに楽しむことが出来るのも万年筆ならではと思います。